「実は…その今まで黙ってたけど俺、jupiterっていうバンドでボーカルしてて…」
まだ話の途中で真珠が驚いた顔で食い気味に叫ぶ
「えーっ!本物?!似てるなぁとは思ってたんだけど…うっそー!」
真珠のあまりにも驚いた様子に零の緊張はほぐれた
「ははは笑 本物だよ笑」
「きゃー芸能人だったんだね!通りで綺麗な顔!」
「そんなことないよ笑 真珠の方がよっぽど綺麗な顔」
カァァ
零は赤面する真珠を見て我に返った
「あっ…と…その、さ えっと…急でアレなんだけど…俺、真珠のに一目惚れして、話してみたらもっと好きになって…だから俺と付き合ってください!」
「へっわたし?!えっと…わたし…も、零のこと好き…だけど…その…ごめんなさい。零とは付き合えない」
「あっ…ごめん…そうだよね…会ってまだ3日だしね。本当ごめん…迷惑だよね!ははは」
「…そうじゃないの……そうじゃ…」
俯いた真珠は泣いているような気がした
「どうしたの?」
「…あっいや、なんでもない…よ」
「そか、ごめんね困らせて。じゃ、ばいばい!元気でね」
「…うん!ありがとう!零も元気でね」