やっぱりいい人なんじゃないかって思う。 「ありがとう……」 「別に」 冷たいけれど 「キミが鈍くさいから助けてあげただけだよ トラウマだって勝手に話し始めるし」 「うん」 イジワルだけど 私の震えがおさまるまで抱きしめてくれたから。 しばらくして、落ち付いてくると 大神くんは言った。 「さぁ、帰るよ 家までおくる」 「え、いいよ!!」 そんな事までしたらなんか申し訳ないし 大神くんに借りをたくさん作ることになっちゃうし