「どうしてそんなに男が苦手になったの?」
ドクンと心臓が低く音を立てる。
「あんなに嫌がるって、ただ普通に女子校だったからって
だけじゃないと思うんだけど」
「えっと……」
その瞬間、やってくる過去のフラッシュバック。
怖い、ゾワっと鳥肌が立った。
「あの……」
声が震える。
喉が焼けるように熱くなって……
「いい」
「え?」
「そんなに、聞きたいと思わないからいい」
すると、必死で言おうとする私の言葉を
大神くんは遮った。
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