「じゃあ、赤ずきんちゃんまた明日 ここで待ってるから」 パタンとドアが閉まって 教室に一人残されると、ため息が出る。 「はぁ……また行かなきゃいけないのか」 オオカミくんは、ひっそり私に近づいて 食べる準備を始める。 そんな私は、オオカミくんの存在に 気付いているのに 何もすることが出来なかった。