「まじか……君ここまで重度だったんだ」 「わっ、かんない」 だってあんなに近くで男の子に見つめられたのは 初めてだったから。 まさかこんな風になっちゃうなんて 自分でも思わなかった。 「面白い、教育し甲斐がありそうだ」 大神くんは口角を上げてそう言うと 私と視線を合わせて言った。 「で、どうやって立たせたらいい?」 触れることを、少しは配慮してくれてるんだろうか。 だけど正直どうやって起き上がればいいか分からない。