オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん



そして、赤ずきんちゃんと目が合う。

僕はふいっと顔を逸らした。


それからは、周りが騒ぐことはなかった。

しかし、


「ねぇ大神くん、あの2人の話本当かな?

今もすごいいい感じじゃない?」


昼休みになると、教室の隅で話している2人を見て

また僕はイラついた。


なんでこんなにイライラするんだ。

僕は完璧なハズなのに

誰かの行動でイライラすることなんて今まで無かったのに


こんな風になったのは全部、赤ずきんちゃんと出会ったせいだ。

トロくさいヤツを見つけて

面白そうだと声をかけた。