「じゃあ、赤ずきんに決定します」


言っとくけど、

僕の作戦ってこんなもんじゃないからね?


「じゃあ配役、主役と準主役くらいは決めておこうか?」


「はいはい~!オオカミ役は大神くんがいいと思います!

ほら大神くんとオオカミくんって似てるし」


だいたい劇に決まれば、僕は必ず目立つ役になるのは分かっていた。

今までもそうだったから。


こんなメンドクサイことを引き受けることになるなら

せめて、その中でも楽しませてもらわないと


割に合わないから。


「それなら、面白い考えがあるよ」