みんなが言う完璧な大神くんならば

情報もすぐに集まるし、信頼だって寄せられる。


メンドクサイ事は色々あるけれど

それが一番都合いいんだ。


まぁ、だから


『遅いよ。

僕が手を貸してるんだからさっさと立ちなよ』


僕が赤ずきんちゃんに素を見せたのは

異例中の異例ってわけだけど


これはこれで、楽しめていたからよしとする。


問題はこれからだ。


きっと彼女は僕を避けるだろうし。


どうしてやろうかな……


そんな事を考えながら、僕は家に帰った。