「い、いいの……?」 「おう」 「ありがとう!」 男の子が完全に苦手じゃなくなること それはやっぱり簡単なことじゃない。 だけど、こうやって 自分のことを話せばそれに協力しようとしてくれる人もいる。 人は見た目で判断しちゃいけないね。 「じゃあもう今日は帰るぞ」 「うん!」 笑顔になって立ち上がった。 その姿をまさか、誰かに見られているなんて 思っても見なかった。