オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん



こんな暑い時期でも走ったりするんだもん。


私にはとても出来ないや……。


「あーねぇな、やっぱ忘れちまったかな」

「どうかしたの?」


「タオル忘れちまって戻って来たんだけど……」


ゴソゴソと机の中まで見ているけれど見つからないようで


「やっぱ、忘れたっぽいわ」


彼そう言った。


「あの、良かったら私のタオル貸そうか?

使ってないし、キレイだよ」


タオルを石渡くんに差し出す。


「え、いやでも悪りぃし……」


戸惑っていたみたいだから