「ナメるなよ」

耳元でそう聞こえてきたかと思ったら


ちゅっ。

大神くんは私の頬っぺたにキスをおとした。


な……っ!

ヘナヘナと体の力が抜けて倒れこむ私。


「言っとくけど、支配者は僕だから」


ドキン、ドキン

心臓がうるさい。


私……今、頬っぺにキス……されたの?


「悪いけど今日はこの後用事があるから

先に帰らせてもらうよ」


「う、うん……」


教室から出て行く大神くんを

頬を押さえながら見る。


嫌では、無かった……。

それは突然だったからかもしれないけど。