『傷跡を見せて』


私は首を横にふった。


『無理にとは言わないけど、あなたが心配だから』


『少し時間をください』と言った。


先生は『わかった。まってるね』


と優しく言ってくれた。私は


先生が本当に大好きだった。


リストカットをやめようと思った瞬間


だった。