「…そっか。」


「…うん。」



いつもと少し違う雰囲気のようだった。


「莉子ちゃん。

俺は莉子が好きだから…。

頼ってね。」


そう言うと彼は

教室から出ていった。


今のぬくもりは私のモヤモヤを

消してくれたんだ。


それにそのぬくもりを

また欲しいと思っている。


…最近わがままだな。私。



私は帰る準備をすると

教室から出た。