「莉子ーばいばーい。」


「うん、ばいばい。」


そして放課後、友だちとお別れすると

私は自分の席につく前に

お手洗いにいくことにした。



その途中階段があるのだが

そこに二つの陰があった。



「あ。」



よく見ると

顔が真っ赤な女の子と

───村上だった。