首筋の月



「うああああっ…あっ、あぁ…、っ」


棗「…フフッ、たくさん泣いてください。」


棗さんは、あたしの頭を軽く二回、ポンポンと撫でた。


あたしが、ほっと一息ついて安心しかけたとき────…




「志紀から離れろ!!!」



そんな声が、響き渡った。