「きさー起きてー」
中学を卒業した以来の母の大声モーニングコールだ。適当に返事をした私は重い体を起こしやっとの思いでベッドから出た。その後、朝ごはんをたべ身支度をしませ…
「きさー行くわよー」
相変わらず大声で玄関を出た。
春の香りがして心地よい風いい感じの太陽。やっと入学式という雰囲気が出始めた。
「そっか…私もう高校入学かー」
「何寝ぼけたこと言ってんのーバカね〜あっ!カメラ忘れた‼︎あっ!スリッパ忘れた‼︎」
「はぁ…どっちが寝ぼけてんだか…」
朝からこんなんで入学式は大丈夫なのだろうか……。
不安だが春の風が期待感をあげてくれた。
