~~客観視線~~ 朔真は知らないだろうがその光景はとても恐ろしかったのだ 闇をそのまま閉じ込めたような腰まである艶やかな黒髪をなびかせながら広間に突如現れた謎の女 オニキスのような瞳に光はない 肌の色は雪のようで触ってしまったら溶けてしまいそう 女性にしては高めの肢体を上品な若草色の着物に身を包んだ闇の女神 顔に浮かぶは狂気に満ちた笑顔 この広間にいるやつは全員感じただろう この女に関わってはいけない 関わったら最後底知れない闇に呑み込まれてしまう……と