2014年、4月2日。

世界最大規模の塾が愛知に完成した。

来年の4月3日に開校する。

入塾希望者数は、約1000人の小中高大生たち。

その人たちは、全員、親がいない、学校でいじめられた、問題を起こしたなどの事情がある。

そう、この塾は、もはや児童養護施設みたいものなのだ。

そして学校の代わりをする場所である。

この話は、千遥という少女を描いた物語なのだ。