お前が好き、大好き。





―――――



「電気消して寝ろよー。」


「「「「はーい」」」」


ただいま夜の10:30。

実際宿泊研修とかって夜が一番楽しい。

「さて。健ちゃん。探しても全然見つかんなかったけどどこにいたのかな?」


「芸術科の子に拉致られてた。
明日一緒に回ろーって。
断ったけどね。」



「やっべー。がっつうらやま。」と、幸一。


「幸一はそういう恋愛系ないの?」

「ねーかな。俺は運命の人みつけたい(笑)」



「わかる!!!!!俺それめっちゃわかる。」


「大輝入学式のときから言ってるもんな(笑)」


ここで俺は気づいた。
そうか、ここで幸一に振っとけば
裕太に振りやすくなるのか。
さすがだ健ちゃん。





「大輝は?」



「俺は見てるだけでとりあえず幸せかなと(笑)」


「あ、海が言ってたんだけど
駿さんって俺らと同い年らしい。」



「えー、年上だと思ってた。」

「付き合って4ヶ月とかだって。」


それは鈴花から聞いたことがあった。

卒業式の日に告られたって。


そう考えれば俺ほんとタッチの差だった(泣)