お前が好き、大好き。





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登山が終わって帰りのバスにのった。

もう、最初の方は余裕ぶっこいてたけど、
最後の方みんな泣きそうだった。




「登山の破壊力はんぱなかったわ。」


「ごめん鈴花、私もう疲れたから寝るわ。
夜起きるから。」


「幸一、俺もねる。」



「大輝俺もねるわ。」


10分後くらいに周りを見渡したら
クラスの殆どが寝てた。

「大輝起きてる?」

「起きてる。鈴花ねないの?」

「うーん、ねない。」


「登山楽しかったね。水族館楽しみだね。」

「そうだな。なぁ、鈴花。」

鈴花からの応答なし。


寝てるし。

とりあえず今は、
こうしてるだけで幸せだ。