お前が好き、大好き。









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放課後



「ごめん待った?大輝、バナナオレあげる!」



「あ、ありがとうございますすいません。 」





海にはほんとに幸せになってほしい。

こんなにいいやつなんだから。



なんか、鈴花とはまた違う緊張をして
もらったバナナオレを
話す前に半分くらい飲んでしまった。


「で、バイトのことって?」


「あ、バイトしたいんですけど
どこかいい店ないかなーおもって。」



健ちゃんが考えてくれた。

確かにバイト探してたしちょうどよかった。


「大輝は割と喫茶店とかレストラン向きじゃない?」



「そうかー、喫茶店いいかもなぁ。」


「いい店考えてみてあったらおしえるね!」



「ありがとう。海ほんといい奴だな〜」



でしょー、っていう海は
鈴花とはまた別の可愛さを持ってる。



海はなんていうか大人っぽい。



「あ、裕太がこないだ
駅前通りの喫茶店が雰囲気いいって言ってた。」




いきなり裕太の名前登場に
聞くなら今しかないと 思ってるけど
いざとなったらめっちゃ緊張する。


よし、これを聞けたら鈴花の笑顔が見れる。これでいける。



「海ってさ、裕太のとこ好きなの?」


「へ?」


見る見るうちに顔が真っ赤になる。

「好きなんだ。」


「いっ、いや。友達としてね?友達として好きだよ。やっ、でっでも裕太いいやつだよね。うっ、うん。じ、じゃあ私帰るね!なんかあったらまた言って!ばいばい!」


「あっ、ちょっとー。 」




帰ってしまった。
でもこれは間違いなく好きですね。