お前が好き、大好き。


「てか、鈴花、大輝全然話してくれないから 彼氏のことを話したから気悪くしたのかなー、って心配してたよ。」




「え、なんか申し訳ない。
違うよーって言っといて。」


「りょーかい。」


俺の変な緊張に気を使わせてしまって
申し訳ない。



「てかさ、大輝ぶっちゃけさ
鈴花のこと好きっしょ?」


「え」



「別に言ってくれなくてもいいけど
好きなら好きで応援するよ?」



手汗がやばい。
なんでばれたんだろ。


「でも、鈴花彼氏持ちじゃん」



「私は鈴花が幸せなのが一番嬉しい。
鈴花と仲良くなって1か月弱だけど
鈴花が駿君のせいで泣いてんのもう何回も見たの。
それなら鈴花のこと泣かせないような
人と付き合って欲しいなー。って。」




俺だってやだ。
大好きな鈴花の笑顔が泣き顔になるなんて
ほんとにやだ。





でも俺はなんもできない。







「ありがとう海。
俺鈴花のこと好きだよ。
でも海は俺じゃなくて、駿さんと鈴花の応援してあげて。」



「なんで?私大輝のこと応援してるよ?」


「だって好きで付き合ってる二人だもん。
鈴花は駿さんのこと大好きなんだよ。
俺は駿さんなんかに及びません。」




「そうかいそうかい。
大輝のこと応援してるけどね。」




「ありがとう。 」






ほんとに海は憎めない、めっちゃいいやつだ。