「橋本くんっ!
高山鈴花です。よろしくね!」


俺は夢を見てるのかな。
こんな近くに可愛くてたまんない
好きでたまんない子がいる。


「橋本大輝です。よろしく。」


鈴花ちゃんと手を繋いでた人が
いかにも“cool”って感じだったから
かっこよくしてみたけど
自分で吐きそう。



「よろしくね~。」


待って、これ傍からみたらカップル!?


ていうか、お互い無言になっちゃった。

どうしよう何話せばいいんだ。

どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。



「鈴花ちゃん、なんて呼べばいい?」



沈黙に耐えきれず聞いたけど、
考えてみたら
別に興味関心ない鈴花ちゃんにとっては
黙って鈴花ちゃんって呼んでろ!
って感じなんだよな~。泣


「鈴花でいいよ~。
橋本くんは?」



「あ、じっじゃあ大輝で。 」



「おけおけ~」


うつむきながら、
大輝~って呼んでる鈴花ちゃんを
俺のものにできたら幸せだろうな。