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「いったぁ..!!もうお母さんっ我慢できないよー!」
今は里帰り中。蓮とあたしは、あたしの実家に住んでいる。
予定日に近づいたある日。『陣痛』というものの痛みを知った。
「あら、陣痛ね。蓮君、病院に電話..車もだしてくれる?」
「はい、お義母さん」
蓮は、あたしの元を少し離れた。
「早く、病院行きたいよー!」
あたしは、お母さんに励まされながら少しは我慢している。
「美咲たちは、赤ちゃんの名前決めたの?」
「い、今聞くのー?..いったっ..性別は聞いてないのー」
「でも、美咲お腹大きくなってるから、双子かもよー」
お母さんの言葉が聞き取れなかったけど、痛さが思考を遮っている。

