初恋、嘘恋、片恋。





「…美咲、ごめんな。…言い訳に聞こえるだろうが…話を聞いてくれないか?」






観覧車に乗り、向かいの席に座ったあたしにそう言って来た。





「え?…話ならいくらでも聞くよ?」





言い訳になんてとるはずないじゃん。




「…二宮カンナ…あいつは、俺の好きな奴を知って、脅して来たんだ。」



蓮はそのまま話し続けた。




あたしは…蓮の好きな人が気になった。




…カンナさんじゃない?じゃあ、誰?