「…蓮ってさ、真面目なとこもかっこいいよね?」 「そうそう!医者希望なんでしょー?あたしも、患者さんになりたーい♡」 「…うぇっ…空兎君っ…」 「あや…あんたも蓮に変えなよ。」 後ろの女子の群れからは、そんな声が聞こえる。 …あたしだって、泣きたかったよ。 蓮の前では…ないちゃいけない…。 蓮だって我慢してる…笑顔にさせるのは…あたしだ。 あたしは、蓮のほうに一歩一歩近づいた。