そして私達は体を洗い合っている。 今まで気付かなかったけど紘也くんの体にはいくつかの切り傷があった。 そういえば...不良だったんだ... 傷をそっと撫でる。 「レイ?.....オレのこと怖くなった?」 悲しそうな声で、でもそっと優しく聞いてくる。 顔をあげなくてもわかる。 きっと紘也くんは泣きそうな顔をしてる。 私は首を振るかわりに紘也くんに抱きついた。