「じゃ、レイ、来て。」 「うん?」 それから私たちは誰もいない観客席に来た。ここなら試合も十分見られる。 「ね、春菜、どうしたの?」 「レイったら、ほんとに疎いんだから。」 何の話? 「はぁ。翔くんと海李くん、とっても進歩したと思わない?」 「思う!何があったの?」 「レイがいない間、翔くんと海李くんが喧嘩してね。レイの事で。」 「私の事?」 「最後まで黙って聞いて!」 うぅ...。