時計を見ると試合まであと二時間。
「そろそろ準備しねーとな。」
「あっ、うん。紘也くん、寝てないんでしょ?大丈夫?」
「全然へーき。レイに会えたし。あー、けどなー。」
急にすね出した。
「えっ?何っ?どうしたの??」
「レイが相手チームのマネとか....あーっくっそ........」
わからないけど、あんなに気にしてたこの事。
今なら笑えた。
「ふふっ....櫻川の部員にやきもち?」
「うっ、だってレイにマネしてもらえるなんて羨ましすぎだろ。」
そのヤキモチがちょっと嬉しい。
「あっ、もう行かなきゃ!」
「じゃあ、レイ、オレにキスしろよ。」

