ああ、もどかしい。もどかしくて仕方がない。
ざくっと相手の方へ一歩踏み出すと、風が収まって彼女の顔が現れた。
それは━━━
「宮…原…?」
びくっ
俺に名を呼ばれた相手は一度大きく肩を震えさせて俺の顔から若干視線をそらした。
んだよ、俺何もしてないよ。なんか悪いことしてるみたいじゃんかよ。
とりあえずどうして同じクラスのこいつがここにいるのかは置いておいて、率直に気になっていたことを聞いてみる。
「なぁ、今のうたってたのって…宮原?」
すると、相手は俺の方を見ないで地に目をおとしながら、こくっと一度うなずいた。
……おい、話す時はちゃんと相手の目を見ましょうって、小学校で習わなかったか?
と、そんなことを思っていると、いきなり向こうがすっと顔をあげてこちらにこつこつと歩みよってきた。今までのやりとりからはあまり予想できない凛とした空気をまとっている相手に少し面くらっていると、自分と俺との間を約
「
