眠り姫

そして、別れの日が来た。





病室には

おじさん、おばさん、俺
の他に数年振り会う奈々の弟の圭介くん。


北海道から帰ってきたらしい。



「圭介くん。久しぶりやな。ごめんな…俺お前のねぇちゃん守れんかった。ほんまにごめん…!」



「やすさん。顔上げてください。姉ちゃん、俺が心配だから電話してきたって言ってんのに毎回ノロケばっかりだったんすよ。ほんっとにやすさんの事好きだったんでしょうね」


頭を下げる俺に優しく言ってくれた。

「俺もやすさんに感謝してるんです。最後の最後まで見守っててくれてありがとうございました。俺もそばにいなきゃいけなかった。やすさんに全部背負わせてしまった。後悔してます」.


そう言って圭介くんは微笑んだ。

俺は黙って首を振るしかなかった。