眠り姫

おじさんとおばさんは病院の手続きや葬儀場の手配に追われ、忙しかった。



俺は奈々と少しでも一緒に居たかったから病室の片付けをした。




奈々との別れが刻一刻と迫る。





奈々の好きだったお菓子

奈々の好きだった本

奈々が肌身離さず持っていた十字架のネックレス


おばあちゃんの形見だと言っていたっけ





病室には奈々の好きなものが溢れかえっていた。



「俺、こんなにもってきてたんや…」



全て俺が持ってきたもの。

いつ目を覚ましてもいいように。と




その全てに、奈々の思い出が詰まっている。