眠り姫


「ふぅー…」




帰り道。


ずっと考えていた。




確かに奈々は生きている。

だけど、それは奈々の力じゃない。



分かってた。

いつか別れが来ることは。



ただ信じたかった。

奈々の笑顔が見たかった。



また、やすって俺の名前を呼んでくれるのを待ってた。



もう一度抱きしめたかった。



もう手を離さない。愛してる。

とちゃんと伝えたかった。





でもそれは


俺のわがままにすぎない。