眠り姫



「保徳くん…。あとはあなたに決めてほしいの。私たちではなくて」




俺が決めるのか…

決めれるわけがない。

延命治療を続けないと言えば奈々を殺すことと一緒だ。



「俺は…俺には無理です…。俺は…っ。奈々になにもしてやれなかった…!守るって誓ったのに…守って…やれなかっ
…た。それなのに奈々を死なせるなんて…俺にはできません…っ」



我慢していた分の涙が溢れた。

この時の俺は、子供みたいに泣きじゃくってたと思う。




「今すぐじゃなくてもいいの。保徳くんなりに考えて答えを出してほしいわ。」



「…少し…考えます。すいません…」




その後は静かに3人とも泣いていた。




しばらくして、落ち着いた俺は奈々の家を後にした。