眠り姫


「奈々…ごめんな…」




あの日、俺が代わりに買い出しに行ってたら


俺が強引にでも着いて行ったら



奈々はこんなことにはならなかったかもしれない。
俺が守ってやれたかもしれない。




「俺が代わってやれたらいいんやけどな」




でも代わってやれない。
過去に戻ることもできない。



「何もしてやれへんけどこの手は絶対離せへんからな」



奈々の手をギュっと強く握る。




俺の言ってること聞こえてる?


俺はここにおるで?



すぐそばにいること、分かってる?