眠り姫



受付で奈々の名前を言ったら


「203号室です」




否定されることもなく

ただ部屋の番号を言われた。




奈々になにかあったんだと分かってはいた。


ただ事じゃないのも分かっていた。



でも心の中では何かの間違いであって欲しいと願っていた。



このまま引き返して家に帰ったら


『おかえりなさい!』



って奈々が待っててくれているんじゃないかとも思った。



でもそんなのは夢で


現実はもっともっと残酷