「美琴ちゃんはね............来年から始まる月9ドラマに、映画のオファー...それから今日、もう一つドラマが入ったんだっけな?」
「そんなに一気に...........?」
「異例なことなのよ、一気にそんなにオファーが入るの。
だけど、美琴ちゃんだから仕方ないわね、可愛い人だもの。」
「美琴は、知ってるんですか。
そんなにオファーがきたこと........」
「知ってるわよ、昨日伝えたわ。
学業優先だけど、できるだけ仕事できる時間を増やして欲しいって伝えたの」
「あいつはあいつなりに........大変なんだ................」
崇彦はなにも考えられなくて、その場を逃げ出したかった。
「美琴と.........話してきます」
それだけ言って、社長室を出ることしかできなかった。

