美琴は、一人で雑貨屋に来ていた。
可愛い雑貨を見ていると心が和み、少しの間でも先ほどの崇彦の姿を忘れられるからだ。
雑貨屋から出ると、崇彦から美琴に電話がかかってきた。
その電話に出るのに戸惑ったものの、すぐに電話に出た。
電話の途中で、美琴は女の子に囲まれている崇彦の姿を思い出してしまい、涙が出てきた。
そんな美琴の前に17、18くらいの男2人が立ちはだかったのだった。
美琴は話しかけられて、いきなり腕を掴まれた。
「やめてくださいっ、離してっ」
「ねえ、なんで泣いてんの〜?
楽しいからさ、俺らと遊ばない?」
無理やり壁に押し付けられてキスされそうになった美琴は、力いっぱい男を押す。
「いやっ、離してください!!」
ケータイが奪い取られ、崇彦との通話が切られる。
だが、男たちの力に美琴は敵わず、引きずられるようにして、どこかに連れて行かれてしまった。

