大学に進学するための勉強がはかどるわけでもなく、崇彦はベッドに横になった。
-----高校3年生になっても全く実感が湧かない。
高校入試は3年から頑張って勉強すればクリアできた。だが、大学入試はそんなに上手く行くはずがない。
崇彦は考えを巡らせた。
崇彦の得意科目の数学も、最近難しくなるばかりだ。
崇彦が勉強をしても勉強しても効果がでないのは、美琴のことがあって集中できていないから........というのも理由の一つだ。
崇彦はいつの間にか、眠りに落ちた。
嫌な夢をみた。
再び、美琴が崇彦の前からいなくなってしまう夢。
「.............待てよ、美琴っ!!」
崇彦は自分の声で目を覚ました。

