-----美琴のことがずっと好きだった。 もう一度、付き合って欲しいと彼女に頼み、返事を聞くつもりだった。 崇彦は拳を握りしめる。 そのとき、崇彦は近くのベンチの前の地面に、なにか書かれていることに気づく。 【崇彦のバカ】 -----見覚えのある字........これは美琴の字だ。 美琴はこの場所に来たのだ........そして、自分に呆れて帰ったのだと崇彦は思った。 崇彦はケータイで美琴に電話しようとしたが、なかなか通話ボタンが押せない。 崇彦は、その場で立ち尽くしていた。