「俺、美琴と一緒に行くよ。」



知らない間に美琴の部屋にいた宙人が言った。







「そうかぁ、宙人も行くか。」

父親は嬉しそうに言った。




「じゃあ2人共、夕飯にはおりてこいよ。」

そう言った後、父親は美琴の部屋を出て行った。







「宙人も........行くんだ。」


「美琴が心配だからな。」







「そんな心配してくれなくても........」


「赤ちゃんの父親、三村だろ」




「だったら何!?」


美琴はついカッとなって宙人に言い返した。


「お前、まじ意味わかんねー。
あんなヤツのどこがいいんだよ」





「崇彦のこと悪く言わないで!!」



「で?三村とは別れるの?」

「........別れる」





「お前は、本当それでいいのか。」


「........崇彦のこと考えたら私は.............っ」







「俺はお前のこと聞いてんの。
三村の気持ちを代弁しろとは言ってない。」



「........別れるよ................」





美琴は目に涙を溜めて言いきった。