「その頃は私はまだ高校にも通っていたし、そのままで産めるはずがないって。
でも、私は諦めたくなかった。どうしても産みたいって親たちに掛け合った。」
「........うん」
「そうしたら、親たちが産むのは許してくれた。育てるのはダメだって条件付きでね。
それから、高校の人たちにばれないように留学という形で、外国に行って産むことになったの。」
「お母さんにも........そんなことが....」
「そうよ。
それで私は、外国に行って赤ちゃんを産んだ。
それが今の宙人と美琴よ。」
「そう........なんだ...」
「そして、2人を日本に連れて帰ってきた。
育てるのはダメだって条件付きだったけど、私とお父さんが高校卒業して結婚するって言ったら、育てるのを許してくれたの。
それで、いまのあなたたちと私とお父さんがあるわけよ。」
「そんなことがあったんだ........」

