美琴が自分の異変に気付いたのは、それから3ヶ月ほど経ったころだろうか。
どことなく身体がだるい。
休日は特に、なんもやる気が出なくて、一日中ベッドでゴロゴロしていた。
ときどき、吐き気がすることがあって、トイレに行った。
ご飯もあまり美味しく感じない。
なんだか不安にかられた美琴は、母親の涼子にその症状について相談した。
「美琴、ちょっと待ってなさい。」
母親はその相談を聞くと、そう言ってどこかに行ってしまった。
-----お母さんどこに行ったんだろう?
美琴はのんきにそう考えていた。
メニュー