「いいよ........崇彦なら...許す。
好きだし。」
「でも.....」
「でも?」
「本当にいいのか?一発でも二発でも殴っていい。」
「いいんだってば!!
それで........私の服くれるかな?」
「はい。」
服を着た美琴は、玄関に向かって歩こうとしたが、どこかしら歩き方がおかしい。
「あの........美琴?」
「ん?なに?」
「それで........帰れるか?
送って行ってやろうか?」
「だ、大丈夫だって..........これくらいっ...........う........」
「送ってく。」
崇彦はそう言うと、美琴の肩を支えてくれた。
そのおかげで美琴は無事、家に帰ることができた。

