ずっと前から好きだった。









「美琴、起きて。
そろそろ帰らなきゃ。」




美琴はパチリと目を開いた。






「ここは........」


「俺の家だよ、そろそろ姉貴も帰ってくるし........」



「崇彦の家........って今何時!?」

「午後7時だけど?」





「な、な、なんでそんな時間まで........」


「美琴が寝ちゃったんじゃないの?」





美琴は驚いて上半身を起こす。

すると美琴は自分の姿に絶句する。



「................裸........」





「崇彦........もしかして................」







「どうしたの?」

美琴は崇彦に顔を覗き込まれる。


「どうって................」






美琴は顔が熱くなってしまっていた。


「なんでこう........なったのかな。」


「俺のせいじゃないよ、美琴のせいだよ。」





「ご、ごめんなさい」


美琴がそう言うと、崇彦がははっと笑った。

「ごめん、本当は俺のせい。
勘違いして................本当ごめんなさいっ」




崇彦は急に真面目な顔になって頭を下げた。


「あの電話........双子の兄の宙人くんが言ったんだって教えられてさ................本当にごめんっ」