「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
彼女の断末魔が、誰もいなくなった学校の校舎に響き渡った。
「イヤ・・・イヤ! こ・・・こないで!」
彼女の必死な言動に、〇〇は、ただ笑うことしかできない。
彼女は、〇〇のすきを見て、階段を駆け上がる。
こみ上げてくる笑いをこらえながら、〇〇は彼女の後を追う。
「はぁ・・・はぁ・・・っ!」
零れ落ちる涙と共に、彼女は屋上へ続くドアを開けた。
〇〇は、すぐに彼女に追いつき、彼女を追い詰めていく。
いよいよ屋上の端へ来たとき、彼女は自分の状況に気付き、顔を強張らせる。
「お願い・・・。やめて。
 ・・・ごめんなさい・・・。」
「           」
〇〇が言葉を発した。
彼女は泣きながら、謝り続ける。
「              」
〇〇の言葉に、彼女は目を見開いた。
「  」
彼女が最後に聞いた言葉は、〇〇の決意の表れだった。
〇〇は、ゆっくりと彼女を押し倒す。
ぐらりと揺れた彼女の体は、悲鳴を上げながら、
下へ下へと落ちていった。
そのまま〇〇は、何もなかったかのように、
闇の奥へと消えていってしまった。