わ、す、れ、ら、れ、な、い、

遊園地についてからは遠藤くんが私の手を握ってくれた


それから色んな乗り物に乗った


遠藤くんは優しく私をエスコートしてくれる


あっという間に時間は過ぎてしまった


私達は遊園地を出て近くの喫茶店に行った


「今日はありがとう 楽しかったよ!」


「ほんとに!? 良かったよ」


遠藤くんは照れながら言った


こんなに楽しい日曜日は初めてかもしれない


好きな人と過ごすからなのかな


私もう遠藤くんのこと好きだ


でもやっぱり頭の中には"水澤誠"という名前が残っている


「どうしたの?」


遠藤くんが心配そうに私を見た


「えっ、何でもないよ」


遠藤くんの前で何考えてるんだろう…


「じゃあ帰るか」


遠藤くんはアイスコーヒーを一気に飲みほした


「私払うよ」


すると遠藤くんは伝票を持って


「黙っておごられなさい」


そう言うと遠藤くんはニコッと笑った


その笑顔は似ていたんだ


私の思い込みかもしれないけど


水澤先生に…