わ、す、れ、ら、れ、な、い、

「なんで!? 水澤先生は…?」


「だからもう好きじゃないって言ったよね」


葵はなんで今さら水澤先生のことを…


「まだ中途半端なままなんじゃ…」


「前言ったよ 先生に もう中途半端でもいいって それにもう会わないって決めたの」


私もだんだん口調が強くなる


お願いだから水澤先生の話はしないで…


「どうして? 美里あんなに好きだったのに」


「会ったら思い出すの! もう嫌なんだよ 苦しい想いするの」


先生を好きになってすごく苦しかった


辛かった…


「美里は何にもわかってないよ あのときの気持ちはどこにいったの?」


「もうそんな気持ちないよ 今は彼氏がいて幸せなの! 片想いより幸せ」


そう今が一番幸せ


「そんな 水澤先生のことを想ってた素直な気持ちは…」


「もうない! 一体何なの? 卒業したくせに先生、先生って もう終わったって言ってるでしょ?」


私は思わず立ち上がった


もうすべて終わったんだよ


「わかった… 美里は… 変わったね…」


そう言うと葵は伝票を持ち帰っていった


私は呆然としていた