わ、す、れ、ら、れ、な、い、

私は学校の近くのファミレスに連れてこられた


「あのさ…」


遠藤くんは下を向きながら言う


「どうしたの?」


遠藤くんはずっとうつ向いたまま


「相沢って好きなやつとかいる?」


いきなりの質問に動揺したけど冷静を装う


「いないよ」


そう言ったとき嘘じゃないのになぜかモヤモヤした


「そっか…」


「まぁ、今はね」


「中学のときは?」


私は無意識に喋りだした


「付き合ったことはあるよ でもね中2のとき出会った人がいてね 初めは大嫌いだったのに いつの間にか好きになってたんだ」


ふと遠藤くんの顔を見ると真剣な顔をしていた


そんな遠藤くんに心を許した私は続けた


「でもその恋は絶対叶わないんだ…」


急に切なくなってきて私は無理に微笑んだ


「そうなのか… 相沢も片想いなりに頑張ってたんだな」


そう言うと遠藤くんは私の頭をそっと撫でてくれた