わ、す、れ、ら、れ、な、い、

「いらっしゃいませ!」


私は今日もバイト


「美里ちゃん 今日は早めに終わっていいよ」


店長が言った


今日はお客さんがあんまり来ないみたい


「はい じゃあお言葉に甘えて でもあと1時間は頑張ります」


私はそう言うとテーブルに水を運んだ


カランカラン


ベルの音がなり私はドアのそばへ


「いらっしゃいませ こちらに…」


礼をして顔を上げた瞬間


私は頭が真っ白になった


これって幻…?


私はその場から1歩も動けない


大きな目に吸い込まれそうで


まるで着任式の日初めて会ったときのような


そんな感覚


私の前に立っていたのは…









「水澤先生…」